映画「華麗なるギャツビー」を観ました

映画「華麗なるギャツビー」を観ました

映画「華麗なるギャツビー」を観ました。

 

私としてはけっこう満足で、90点くらいつけたくなる出来でした。

 

ディカプリオのギャツビーも思っていたほど違和感がありませんでしたし、マグワイヤのニックもよかったです。

 

ただ、トム・ブキャナンは、もっと嫌みな演技ができる俳優の方がよかったような気がします。

 

演出も見事でした。

 

ギャツビーの邸宅で夜な夜な開催されるパーティを、この上なくド派手に演出しており、
これはシナリオ上もよい効果を出していると思いました。

 

ネタバレになるのであまり言えませんが、前半の喧騒と対比されることで、
終盤の空虚さが際立てられるためです。

 

肝心のシナリオも、原作から大きな逸脱をすることなく、ツボを押さえた見事なものになっていました。

 

また演出とも関係するはなしですが、冒頭の名文句(「僕がまだ若く傷つきやすかったころ…」)
末部の名文句(「だからわれわれは流れに逆らいボートをこぎ続ける…」)
をどう映像化するのかを楽しみにしていたら、この点だけは敢えて原作から一歩踏み込んで、
「語り手であるニックが、診療所で過去を回想して文章を書く」という形で再現しています。

 

映画末部で明らかになるわけですが、この文章が『グレート・ギャツビー』となります。

 

つまり、小説では書き手であるフィッツジェラルドと、語り手であるニックは一応は分離していますが、
今回の映画では「フィッツジェラルド=ニック」という視座から物語が語られるわけです。

 

この演出は見事で、仮に私が監督をつとめるとしても、同じ手法を用いると思いました。